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執筆者の写真【ハウスマスター】大石 直一

背中を押してくれた人



通信制の高校に通い始めて2年が過ぎた頃、具体的な進路が何も決まっていないまま悩んでいたときに、いつかやってみたいと思っていたヒッチハイクに挑戦する後押しをしてくれたのが、当時の担任の先生でした。


通信制の高校で会った当時の先生たちは皆、こうしたらいいんじゃないかと言葉をかけるよりも、自分の考えに向き合い、人と話すことで考えを整理して、何かを見つけようとしている学生の話を静かに聞いてくれる方が多かったように思います。


学校に行けない時期は、先生という存在も学校とセットで嫌悪感の対象であり、同じ人としてではなく、先生という別の生き物としてしか見ていませんでした。


でも当たり前のことですが、学校の先生も教師という職業を選んだ一人の人です。同じように悩み、仕事に行きたくないことだってあります。この当たり前のことに気づくことができたから、教師と生徒としてではなく、同じ人として一対一で会話ができるようになったんだと思います。


私のように学校や人に対して抵抗感しかなかった学生に関わるのは簡単なことではなかったはずです。本人が他人との関わりを求めてないのですから、家庭訪問で来た先生が、どんな表情で何を話していたのか、もちろん何一つ覚えていません。


でも自分が同じような立場になって当時のことを振り返ったときに、今まで関わった先生たちもきっと、今の私たちと同じように、普段の何気ない会話や会議の中で生徒たちのことを話していたはずです。

学校に行けない私のことを、どうしたらいいのか、どんな言葉をかけてあげたらいいのか、きっと悩んでくれていた。そう思うと、今はすごくありがたかったなと思うんです。


自分の中だけに閉じこもることをやめて、少しずつ外の世界に目を向けるようになると、今までと違ったものが見えるようになり、不思議と周りの人が手を差し伸べてくれるようになります。


自分のことを聞かれたくなくて人を避け、人が嫌いになっていたけれど、人に会って、結局人に救われた。人間って不思議な生き物だなって思います。


「いつかではなく、今やりたいと思うことをやってみたらいい」


スクーリングのない平日に、担任の先生に相談に行った日のことを、今でもたまに思い出します。

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