おはこんばんちは、ハラスです。
今日はいつもの数学からは離れて、地学や物理、化学の話を交えて「気圧」の話をしてみましょう。
嶺北地域は、四国の中央部に位置し、大豊町・本山町・土佐町・大川村の4町村をまとめた地域のことを指します。ちなみに燈心嶺は本山町にあります。
昔から高知県は「陸の孤島」なんて言われますが、それは標高1000mを越える山々が連なる四国山地が他の県との境にどーんと壁のように存在するからなんですね。そんな四国山地の峰々に囲まれているのが、嶺北地域なんです。
ですので、燈心嶺がある場所でも標高が大体250mほどありますので、平地と比べると気圧や気温、さらには気候に違いが生まれます。
ところで、気圧(ここでは大気圧とします)ってなんぞや?
すごく雑な言い方をすると、自分の頭上から大気圏までに存在する空気の重さによる圧力のことです。なので、山に登ると気圧は低くなっていきますよね。
燈心嶺では日にもよりますが、大体950~980hPaぐらいでしょうか、海抜0m地域と比べると幾分低くなります。
では、気圧が低いとどういった影響が見られるでしょうか。標高250m程度ではあまり変化を感じることはないので、いっそ2500mぐらい(富士山六合目ほど)で考えてみましょう。笑
さぁ、標高2500m地点にやって来ましたよ!
(15年ほど前に登った富士山です。眼下にも上にも雲がありますね。)
気圧は約750hPa!さて、普段との違いを感じるためにサッカーでもしてみましょうか。。
おぉ、ボールがよく飛ぶぞ!
気圧が低いというのは、大気の影響が少なくなることを意味するので、空気抵抗を受けにくくなり、飛距離は伸びるのです。(気温の低下や揚力の減少によるマイナス分もあるとは思いますが…)
んん、カーブがかからない!
上と一緒の理由で、空気抵抗の低下により、曲がりにくくなります。
ぜぇぜぇ、息切れしやすいぞ!
気圧が低いと、酸素の量も少なくなるので、普段より走れなくなります。しかし、人間の適応能力は凄まじく、ずっと高地にいるとより酸素を取り込む体質に変化していきます。だから、マラソン選手なんかは高地トレーニングを行いますよね。また、首都の標高が2400mにあるエチオピア出身のマラソン選手が非常に好成績を残しているのも頷けます。
運動後のカップラーメーン♪……えぇ、ぬるい!固い!
水は飽和蒸気圧が大気圧と等しくなると沸騰します。海抜0m付近での沸点は100℃ですが、750hPaの元では90℃前後で沸騰します。
思いつく限り気ままに書いてみましたが、こんな違いがあるんですねぇ。
嶺北地域はこんな過酷な環境ではありませんので、一度遊びに来てみてくださいね!
(燈心嶺の窓から見た今日の雲の流れ)
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