「どこからきはったんですか?」
ヒッチハイクで日本一周をしていたとき、鹿児島で泊まっていたゲストハウスで、そう声をかけてくれた人がいました。10年ほど前のことです。
旅をしていた8ヶ月間で252台の車に乗せていただき、数えきれない人と話をしました。長く旅を続ける間に、たった5分間の休憩が、ほんの些細な決断が、次に会う人に関わってくるのではないか。そんなふうに考えるようになりました。
旅を終えた後、自分の今までを振り返ったとき、辛かったことも、忘れたいような経験も、それがなかったら、これまで出会った人たちに会うことはきっとなかった。通ってきた道は間違ってなかったんだと思えるようになりました。
人とのご縁って、ほんとに奇跡だと思います。
地元の福岡、5年住んだ北海道、どちらの町もまた会いたいと思う人の顔が思い浮かぶ、大切な場所です。
きっとこの本山町もそう思える場所になっていく。そういう予感がしています。
ご挨拶が最後になりましたが、今月からしまさんと共にハウスマスターとして働かせていただくことになりました大石(ナオ)です。
「どこから来たんですか?」
スタッフ、寮生の皆さんにようやく初めましてを伝えられて今は少しホッとしています。
鹿児島で声をかけてくれた友だちに会えてから10年後の今も、素敵な人たちとのご縁は続いています。
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