おはこんばんちは、ハトスです!
…ふいに、かつて呼ばれたあだ名を思い出しまた。
私、髪の毛が大変な癖毛でして…昔、髪の毛も長くて一歩間違えばアフロヘアーになるような髪だった頃に、先輩に「鳩巣!」と呼ばれたものでした。。
さぁ、強引なタイトルと前置きからの、今日は「鳩の巣原理」についてのお話です。
そんなふざけた名前の原理が数学にあんのか?って感じですが、あるんですよ。(もう少しお堅く言いたければ、部屋割り論法という言い方もあります。)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
鳩の巣原理
5羽の鳩が4つの巣箱に帰ってきた。すると、少なくとも1つの巣箱には必ず複数の鳩が入っている。
より一般的な書き方をすれば、「m個のものをn個のグループに分ける。m>nが成立するならば、少なくとも1つのグループには複数のものが含まれる。」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
原理自体は非常に明確で、当たり前の内容なので、これがどうした?と思われるかもしれませんが、この原理を題材としてなかなか興味深い問題が作られるんですね。
1問解説してみましょう。
(今週の1問)
xy平面においてx座標、y座標が共に整数で与えられる点を格子点という。格子点を5つ考え、それらの中点を全て考えたとき、少なくとも1つの中点は格子点であることを示せ。
(解説)
抽象的でとっつきにくい問題です、こういう問題は具体的に考えることからスタートです。
例えばA(0,0),B(2,5),C(3,1),D(1,4),E(4,3)からなる5点を考えます。これなら、確かにBとEの中点が(3,4)となり、格子点です。
さて、気付きましたか?どういう時に中点が格子点になって、どういう時に格子点にならないか。中点は、いわば平均であるので、計算方法として「2つの座標を足して半分」します。
格子点、すなわち整数値になるのであれば、足した時の値が偶数であればいいのです。
つまり、注目すべきは偶奇なんです。では、足して偶数になるのは?
偶数+偶数、奇数+奇数のように偶奇が一致すれば良いですね。
さぁ、仕上げます。
格子点は
①(偶数,偶数) ②(偶数,奇数) ③(奇数,偶数) ④(奇数,奇数)
の4パターンに分別できる。ここで、5つの格子点を用意すれば、鳩の巣原理より少なくとも1つのパターンが被り、同じパターンの格子点が複数存在する。それらの格子点の中点は、偶数+偶数=奇数+奇数=偶数であることから、必ず格子点となる。
ということでした。
夏休みの間、鳩の巣原理を用いて問題を扱ってみましょうかね。
では来週。
Comentarios